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「これが俺の本当の姿だったんだ!」

「そうなんですか」

「みんなに隠してて・・・俺のこと嫌いになったか?」


どうやら、彼は自分の姿に相当自信があるようで、会長と副会長をもう一度落とそうとしているらしい。

じゃないとあんな涙目で上目使いとか無理だよね。


「・・・俺、先にあっちで生徒たち纏めとくねぇ?」


生徒会が全員こんなことに時間割いてたんじゃ、時間がいくらあっても足りない。
俺はめんどくさくなり、そう声をかけてホテルの方に足を進めた。

他の生徒たちもマリモに興味をなくしたのか、ぞろぞろとホテルの前に移動し始めた。


「っ・・・伊織」

「おわっ・・・ふくかいちょー?なぁに?どうしたの?」


アイたちが手伝ってくれるだろうと呑気なことを考えながら歩いていると、後ろから肩を掴まれた。
振り向くとそこには焦った様子の副会長がいた。その後ろには会長も。


「危ないですから一人で行動しないでください」

「えー。大丈夫だよぉ」


てか、俺よりあの子心配してあげた方がいいんじゃないの?襲われちゃうよ、あの子


「お前は自分の容姿を自覚しろ」

「してるよ?俺、すっごい美人だもん」


会長の言葉ににっこり微笑んでそう言うと、会長と副会長は呆れたようにため息をついた。


「・・・自覚しているならそれなりの行動をしてください」

「はぁい、」


俺は何故か副会長と手を繋ぐような形になってしまった。

え、なにこれ。どうすればいいの?


「頼ぃ。頼も手繋ごぉ」

「うんっ!わーい!」


よし、副会長と反対側を頼と手を繋げば違和感なし。仲良し生徒会って感じ?



 



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