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prrr・・・prrr・・・
「あ、ごめん。ちょっと行ってくるねー」
しばらうみんなで黙々と仕事をしていると、俺の携帯が生徒会室に鳴り響いた。
俺はみんなにそう言って荷物を片付けて生徒会室を出た。
俺のこの行動をみんなが不信に思っていることは知っているし、この行動が俺がビッチだという噂の根源なのも知っている。
「榎並様!」
「遅くなってごめんね、アイちゃん」
まあ、実際に親衛隊に会っているのだから怪しまれても仕方ないことなのだろう。
「全然大丈夫ですよ。10分も待たされていたとか気にしてないんで」
「・・・すみませんでした」
ただ違うのは、アイちゃん・・・浪川 藍(なみかわ あい)は俺の親衛隊隊長で俺の親友であるということ。
「ホント、この僕を待たせるなんて伊織ナメてんの?何様のつもり?」
だから、アイは俺と二人っきりになると、女王様になられるのだ。
ホント、性格の変わり様はすごいよ。ある意味尊敬するし。
「だから、ごめんってばー。ほら、アイの好きなアイス買ってきたからね?」
「・・・今回だけだからねっ、」
そして、アイ様はアイスが対好物なのでアイスに弱い。
もう、この折れたときの顔とかチョー可愛いんだから!
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