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「伊織、お前会長のことフったんだって?」
食堂に行くと実に愉快そうな顔をした狼が俺にそう聞いてきた。
どんだけ早いんだ、この学校の情報伝達は
「えー、何で知ってんのぉ?」
「会長の親衛隊が騒いでた」
「あはっ、さすがかいちょーの親衛隊だねぇ」
きっとあの現場を見ていた親衛隊の誰かが他の親衛隊隊員たちに伝えたのだろう。
俺の親衛隊は隊長がアイだからね。そんなことあんまりないんだよ
「これで心置きなく俺のモンになれるな」
狼は厭らしい笑みを浮かべながら隣に座った俺の腰を撫でてそう言ってきた。
「ならないってばぁ。俺はしばらくフリーを満喫するんですー」
「ちっ、つまんねぇの」
つまんなくないっての。つか、いい加減に腰撫でるよやめてよね
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