「伊織!」


授業が始まるギリギリの時間、マリモくんは意気揚々と教室にやって来た。
そして俺を見つけると嬉しそうに俺に近づいてきた。


「今日も来たのか!?もしかして俺に会いに来てるのか!?」

「はぁ?違うしぃ。何で俺が君に会いに来なきゃなんないわけぇ?」

「照れなくていいんだぞ!!俺はわかってるからな!!」


マリモくんは俺の言っていることが聞こえていないのか、そう言うと俺の隣に腰を下ろした。


「仕事してるから邪魔しないでくれるー?」

「邪魔なんかしてないぞ!!手伝ってやろうか!?」

「大丈夫ですぅ。だいたい一般生徒に見せちゃいけないのこれは」

「何でそんなこと言うんだよ!!一般生徒とかそんなの関係ないだろ!!」


あー、うざい。いらいらする。なんなのこの子?いちいち大声出さなきゃしゃべれないわけ?



 


[ 51/157 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]


top


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -