俺はあの日からなんとなく会長を避けている。


「榎並様。教室ではなく生徒会室でお仕事なさった方がいいのではないですか?」

「・・・やだぁ。かいちょーに会いたくないもん」

「会長様とは別れたのではなかったのですか?」


俺が書類から目を反らすことをせずにそう言うと、アイはため息をついてそう聞いてきた。


「俺もそのつもりなんだけどぉ・・・かいちょーの考えてることがよくわかんない」

「何考えてんだかあのバ会長め」

「アイちゃーん?本性出ちゃってるよぉ」


俺たちの周りには誰も集まってないからいいんだけど・・・

ちなみにあの転入生くんは今日はまだ学校に来ていない。つか、あいつの周りに今いてるのは副会長だけじゃんね?


 


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