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「あ、」
「・・・榎並ちゃん?」
三人でのんびりしていると、屋上と室内を繋ぐ扉が開き、風紀委員長が入ってきた。
委員長は俺の隣にいる二人を見ると、険しい表情をした。
「榎並ちゃん、そいつらと仲いいってホンマやったん?」
「え?あ、そうですよー」
「そうなんか」
俺が頷くと、風紀委員長は困ったような顔をしていた。
そんなに俺が狼と仲いいと気に入らないのかなみんな。
「委員長は何でここにー?」
「見回りだ」
「あ、そっかぁ。ほら、狼も蓮も戻るよー。委員長の邪魔になっちゃうからぁ」
あまり委員長と一緒にいたくない俺は、狼と蓮にそう言って立つように促した。
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