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「ごめーん!遅れたぁ」
「もう!遅いよっ、いお!」
バタバタと生徒会室の扉を勢いよく開けると、ぷくっと頬を膨らました頼がいた。
「ごめんねぇ。寝坊しちゃったー」
「もう、いおの馬鹿!」
うん。可愛いよ可愛いんだけどね、後ろに背負ってる禍々しいもの直してくれないかな?怖いんだけどー
「ほらぁ、頼くーん?オレンジジュースあげるからねー?」
「仕方ないなぁっ!それで許してあげるよっ!」
いおの機嫌を直すために給湯室の冷蔵庫からオレンジジュースを出していおに渡した。
すると、いおの纏っている雰囲気はすぐに柔らかいものに変わった。
「さーて、お仕事しますかー」
今、俺の前にあるのは自分の書類じゃなくて会長の書類なんだけど・・・あいにく会長の書類って俺の代理判じゃダメなんだよねぇ。
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