17





「ん、ぅ・・・」


気持ちよく寝ていると、髪の毛を弄られている感じがして俺はゆっくり目をあけた。


「起きたか、伊織」


すると、隣にはすでに起きて俺の髪を楽しそうに弄っている狼がいた。


「んー・・・今何時ぃ、?」

「あ?ああ、9時」

「・・・はぁ!?」


狼から聞いたその言葉に俺はガバッと起き上がった。


「狼の馬鹿!なんで起こしてくれなかったんだよ!」

「はぁ?オマエが気持ち良さそうに寝てんのに起こせるかよ」


俺が学校に行く準備をしながら理不尽にも狼に怒鳴ると、狼はとてつもなく甘い笑顔でそう言った。


あー、もう!こいつに何言っても無駄だ!!


「俺、学校行くから!」

「おう、俺も後から行くわ」


くそっ、あいつ人の部屋で二度寝する気満々じゃねぇかよ!!


俺はそんな狼の相手をしているのもめんどくさくなり、それだけ言って部屋を出た。



 


[ 36/157 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]


top


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -