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「さて、そろそろ帰ろうか」

「そうだねぇ。僕眠くなってきたし」


そう言い、みんなが帰る準備をしている中、なぜか狼だけは動く気配を見せない。


「なにしてんのー?狼も帰りなよぉ!」

「泊まる」

「却下ぁ」


初めて狼に会って抱かれた・・・というより犯された日から俺と狼は時々どちらかの部屋に泊まっているのだ。
ていうか、狼が一方的に俺の部屋に来るか、無理矢理俺を部屋まで連れていくかのどっちかなんだけどね


「ていうか、いつのまにかみんな帰っちゃってるしぃ!狼も早く帰ってよー」

「泊まるって言ってんだろ」


どうやら、狼は本当に帰る気がないらしい。
てか、俺の腰撫でるのやめてもらいたいんだけどほんとマジで。


「あのねぇ、俺一応まだかいちょーと付き合ってるんだよー?」

「あ?」

「だって別れてないもん。だから、俺は一応かいちょーのモノなわけぇ」


俺がどうにか狼に帰ってもらおうとそう言うと、狼はそれが気にくわなかったのか俺をその場に押し倒してきた。


「う、わあっ、!?」

「かいちょーかいちょーって、んなにアイツが好きかよ?」

「ンうっ・・・そ、じゃないけど、」

「じゃあ、なんだよ?俺を嫉妬させてぇのか?それなら成功だな。嫉妬して今すぐお前を滅茶苦茶にしてやりてぇよ」

「や、っ・・・いたっ、い・・・」


狼は低い声でそう言うと、俺の首筋に歯を立てて思いっきり噛んだ。


 


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