2
「あー!!伊織!!」
そんなこんなで平和に昼食を食べていると、いきなり嵐がやって来た。
ただしくはあのマリモなんだけど・・・
「・・・なぁに、室井くん」
「美空って呼べって言ってるだろ!?」
「あー、ごめんねー」
マリモはそんなことを言いながら怒鳴っているが、目ではチラチラ狼と蓮を見ていることに俺は気がついた。
「そんなことより、伊織!オマエ臣が好きだって言ってたくせにもう他の奴と仲良くしてるのかよ!?」
すると、やはり予想通りマリモは俺の隣の蓮や狼を見て意味のわからないことを言い出した。
ていうか、頬赤く染まってますけどー?
「・・・はあ?それがなんなのぉ?俺が友達と仲良くするのなんて自由でしょー?」
「あ、オマエ等名前なんていうんだ!?」
俺がそう言うと、マリモは見事に俺を無視して狼と蓮に嬉しそうにそう聞いた。
ああ、俺に話しかけてきたのは狼たちと話したいからなわけね・・・
[ 21/157 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
top