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「で?なーんで、伊織クンはあの荒木に連れられて来たのかなー?」


生徒会室に入ると、アイと頼が黒いオーラを背負って俺を待っていた。
さすがに可愛いと評判のイイ二人のこれには荒木も驚いたようだった。

そして、今はアイと頼による尋問を受けている。


「・・・風紀に書類を届けに行こうと思ったら廊下でいきなり知らない奴等に襲われた」

「・・・はあ!?伊織、大丈夫だったの!?」

「ああ、荒木が助けてくれたから」


俺がそう言うと、アイは安心したように息をはいた。


うん、嘘は言ってないよ。ただ、そのあと荒木にヤられてしまったってだけで全部本当のことだしね


「荒木くんはさぁ、いおを襲った奴等のこと覚えてないのっ?」

「あ?あー・・・確かE組の奴だったんじゃねぇか?顔見たらわかると思う」

「そっかぁ。じゃあ、見つけ出してお仕置きしなきゃねっ」


頼が黒い笑みでそう言うと、荒木は頼の変わりように驚いたのか少し引いていた。


頼は普段可愛い系で通してるからなー・・・


「とにかく、伊織が無事でよかったよ」

「そうだねぇ。いお、あんまり一人で行動しちゃダメだからねっ?」

「はいはい、」


なんだかんだ言って、アイと頼がとても俺のことを心配してくれていることがわかり、俺は嬉しかった。


その次の日、E組の生徒が三人退学になったらしいという噂が流れた。



 


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