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「狼?なんなのぉ?」


しばらく歩いてすぐに止めてあった狼のバイクに乗せられ、家に帰ってきたのはいいものの狼は一切口を開かない。
俺の腕を引いたたままずんずん奥へと進んでいくと、狼の部屋に俺を押し込んだ。


「わっ...!?、ちょ、何すんのさぁ」

「伊織、しばらくそこにいろ。絶対出てくんなよ」

「は?理由は?」

「後で説明してやるから。わかったな?」

「...はぁい」


切羽詰まった様子の狼など珍しく俺は狼に従おうと頷いた。
すると、狼はひなちゃんにやってたように俺の頭を優しく撫でた。


「いい子で待ってろよ」


最後に一言そう言うと少し早足で狼は歩いていってしまった。



 


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