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「いおちゃん、すぱべてぃおいしいね!」

「そうだねぇ。...あ、ひなちゃんソースついてるよぉ」

「わっ...えへへ、ありがとう!」


今、席に座ってスパゲッティを食べている中でしゃべっているのは俺とひなちゃんだけだ。
狼はもともとしゃべらない方なのだが、奏くんは未だに緊張しているらしく口を開かない。


うーん...やっぱり狼連れてきたの失敗だったかなぁ


「奏くん、大丈夫?」

「へっ?あ、...へ、平気です!」

「ほんと?あれだったら狼帰らせるよぉ?」


俺は奏くんが心配になりそう提案した。だが、それを聞いていたひなちゃんが不満げな顔をしていた。


「だめ!ひな、ろーちゃんもいっしょがいいの!」


奏くんはひなちちゃんのその言葉を聞くと困ったように笑った。


「て、ことなんで気にしないでください。俺は本当に大丈夫なんで」

「そう?...あいつ、あんなだけどいい奴だからねぇ?」

「わかってますよ。ただ、やっぱりね...」


まあ、急にあんな不良を連れて来られて普通に話せって方が無理だもんね。ほんとひなちゃんすごいと思うよぉ



 


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