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『伊織、いい加減授業受けなよ』


生徒会室を出て携帯をみると、アイからそんなメールが届いていた。
俺は最近授業を受けていない。仕事が忙しいからっていうのもあるが、一番の理由はあのマリモだ。
あいつは俺を見ると、「伊織!いくら俺に臣を取られたからって嫉妬すんなよ!」や、「オマエも綺麗だけど、臣は俺を選んだんだ!」やら言ってきて、挙げ句の果てには「俺たち友達だろ!!」と言ってくるのだ。


「あー・・・くそ、あいつマジでムカつくっ・・・!?」


ポツリとそう呟いた瞬間、俺は誰かに腕を引っ張られて空き教室に引きずり込まれた。


 


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