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撮影場所のスタジオに着くと、入り口の前でレイ兄のマネージャーの田中さんが待っていた。


「レイはすぐ中で着替えてきて」

「了解。じゃあ、伊織ちゃん後でね」

「...もう、早く行きなよぉ」


レイ兄は俺の頭を撫でてそう言うと中に入っていった。
レイ兄が行ったのを確認すると、田中さんは大きなため息をついた。


「...田中さん?」

「ごめんね、伊織くん。いつもいつもレイが無茶ばっかりで」

「大丈夫ですよぉ。レイ兄の我が儘には慣れてますからぁ」

「...ほんと、伊織くんはいい子ね」


田中さんはレイ兄がデビューしてからずっとレイ兄のマネージャーをしている人で、俺も結構仲良くしてもらっている。

しばらく話し込んだあと、時間がないということで俺も田中さんに連れられて中に入った。


 


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