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それから数日、俺と会長は別れた
だの俺が会長に捨てられた。だのなんやらいろいろ噂されていた。
まあ、会長と副会長があのマリモにベッタリ付きまとっているから仕方ないのだろう。
「いおー、僕疲れたぁ!」
「オレンジジュースいれてあげるからもうちょっと頑張ってねぇ」
「・・・会長と副会長はぁ!?」
そしてここ数日、会長と副会長は全く仕事をしていない。
最近は書記の頼と二人っきりだ。ときどきアイも手伝いに来てくれるんだけどね。
それに、頼は文句が多いが仕事が早いのでとても助かっている。
「なんで二人ともあんなのがいいのかなぁ、」
「さあ?俺にはさっぱりー」
「僕も〜!もしかして会長たちってブス專?あ、でもいおと付き合ってたんだっけぇ?」
頼は見かけこそ可愛いが、親しくなると本性を表して腹黒でアイと同じタイプだから厄介だ。
「・・・あ、これ風紀に届けてくるねー?」
「いってらっしゃーい!」
俺は頼の扱いが面倒になり、書類をもって生徒会室を出た。
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