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「やっと一人になってくれたな」


俺が着替えようとしていると、いきなり後ろから誰かに羽織い締めにされた。
俺はそのまま着替えていたところから離れて人なんて来なさそうなところに連れてこられた。

そこで待っていたのはあの、マリモだった天使だった。


「・・・俺に何の用かなぁ?」


なんというか、とても嫌な予感がしていた。勘でしかないんだけど・・・とにかく早くここから逃げなければとは思った。


「用?強いていえば、あんたに消えてほしい」

「は?」

「俺には理解できないんだよ!何でお前ばっかり愛されるんだよ!!おかしいだろ!?お前なんかより俺の方が百倍可愛いのに!」


どうやらこの子は本当に心底俺が嫌いらしい。
まあ、でも、ごめんだけど確かに君は可愛いけど俺の方が綺麗だし。


「っ、聞いてんのかよ!!」

「ぃ、っ・・・!」


頭ん中でちょっとナルシスト発言していたら元マリモに胸ぐらを掴まれた。
そういえば、俺この子の名前知らないなぁ・・・


「俺のことどうするつもりなのぉ?」

「・・・決まってんだろ。もうみんなの前に現れれないくらいボロボロにしてやる!」


俺がわざと冷静を装ってそう言うと元マリモはニヤリと勝ち誇ったような笑みを浮かべて後ろの男に目配せした。


「まじでいいのかよぉ?」
「まさか会計様を抱けるなんて思ってなかったぜェ」
「俺らとタノシイことシようね伊織チャン」


俺を羽織い締めしている男一人だけだと思っていたが、どうやらその後ろにさらに数人いたらしい。


てか、この状況になんか覚えあるんだけどぉ・・・



 


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