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「・・・なに、あれ」
「さぁ、?」
午前の授業を全部サボった俺たちは、お昼時ということもあり食堂に来ていた。
すると、会長とマリモが深いキスをしていたのだ。
「・・・なんか、屈辱、」
「・・・いおり、?」
俺にはいっさい手出してこなかったくせに、あんなマリモとはキスすんの?なにそれ?俺もナメられたもんだなぁ、
「っ、なにすんだよ!!」
「っ、・・・、」
すると、マリモは会長を殴り倒してこっちに向かって歩いていた。
ええ、バッチリ目が合ってしまったわけですよ・・・
「あ、伊織!!」
「・・・なに?」
「どうかしたのか!?あ、臣か?ひどいよな、初対面でキスするなんて!!」
「っ、うるさい」
自分がこんなマリモに負けたことや、会長にナメられていたことなどいろいろ爆発し、俺はついマリモを突き飛ばしてしまった。
「っ、なにすんだよ、伊織!!」
「美空。榎並は会長が美空にキスをしたから嫉妬しているんですよ」
「っ、・・・」
どこからか出てきた副会長がマリモを庇ってそう言ったのを聞き、いたたまれなくなった俺は食堂を飛び出した。
その後ろ姿を会長が見ていたとは知らず、
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