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萩岡先輩の合図でオリエンテーションは始まり、俺たちはスタート地点から歩き出した。
そういえば、ルール説明してなかったっけ?ホテルの近くに迷路みたいなのがあって、その中にいくつかのポイント地点があるんだよ。そこにはお題が書かれててそれをクリアしないと先に進めないの。んで、ゴールした順番によって景品があるんだよ。
「・・・にしても、ほんとでっかいよねぇ」
「昔からの伝統らしいからね、これ」
「ホテルも学園の所有地なんでしょっ?すごいよねっ」
ちなみに俺たちのスタートした場所には俺たちの他に三つのグループが一緒だった。
そんなことを思いながら歩いていると最初のポイントについた。
そこにはモニターと、他には何故か四つの調理台と食材の乗った机があったのだ。しかもとても綺麗。
「・・・『そこにある食材でオムライスを作りなさい』だってさ」
俺たちが戸惑っているとモニターに文字が表示されて、アイがそれを読んだ。
その瞬間、俺たちを含めそこにいた奴等がどよめいたのは仕方ないことだろう。なにしろここは金持ちのお坊ちゃんたちが通う高校なのだから。
「どうする?僕、料理できないんだけど」
最初に口を開いたのは蓮だった。
どうやら、他のみんなも料理はできないようだ。かくいう俺もだけどさぁ
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