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メンバーが決まり、会長たちのところに報告に行こうとすると何故かアイに止められてしまい、アイと頼が報告に行ってくれた。


「てか、狼。来てたなら言ってよぉ」

「悪い悪い。驚かしてやろうと思ってな」

「・・・・・・、」

「伊織?怒ったのか?」


あまりにも軽い狼の謝罪に俺は狼から顔を反らした。
狼は俺が怒ったと思ったらしく心配そうに俺に声をかけている。


「違うよ、荒木くん。榎並くんは寂しかったんだよね?」

「っ、ちょ、楠木くん、!」

「荒木くんがいなくて寂しかったから拗ねてるんだよね?」


すると、俺の本心を楠木くんは的確に当ててきた。
そんな楠木くんに焦って楠木くんの口を止めようと思った時はもう既に遅し・・・


「ほんとかよ、伊織」

「・・・うう、楠木くんの馬鹿ぁ」

「ちゃんと本心伝えないと後悔しちゃうよ?」

「・・・・・・」


楠木くんが言うとなんか説得力あるから文句言えないんだよなぁ・・・

そんなことを思っていると狼がいきなり俺をだきしめてきた。


「悪かったな。まさか伊織が寂しがってくれてるとは思ってなかった」

「・・・もう、いいからぁ。恥ずかしいから離してよぉ」


今ね、殆どの生徒の視線が俺たちに向いてるわけ。注目の的だよ、恥ずかしい。



 


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