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「後一人、どうするの?」


アイの説教が終わったのを見計らった頃、蓮が爽やかな笑顔でそう聞いてきた。


「え、あー・・・後一人だっけぇ」


そう。今ここにいるのは俺を含めて五人だ。後一人、必要なのだ。


「どうしよっかぁ?」


そうこうしている間にどんどん周りはグループを作ってしまっている。
俺は困って周りを見回した。


「・・・あ、」


すると、一人の人物が目に入り、俺はその方向に歩き出した。


「楠木くーん」

「ん?・・・あ、榎並くん。どうしたの?」

「俺のグループ一人の足りないんだけど、どうかなぁ?」

「はは、僕でいいの?」

「俺が楠木くんがいいんだよぉ」

「・・・じゃあ、入れてもらおうかな」


わーい。最後の一人ゲット。
俺のグループみんなキャラ濃いからね。纏め役には楠木くんが最適だと思うんだよね。


 


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