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「みーつーるー・・・」
その次の日、俺は充の背中にへばりついていた。
「あ?なんだよ?」
「会長がおかしい」
「は?」
充はへばりついている俺が鬱陶しいのか嫌そうな顔をしてそう言った。
「なんかあったのか?」
「俺ってさ、会長に嫌われてたじゃん?最近、会長が優しくて気持ち悪い」
「あー・・・パーティーんときも会長おかしかったしな」
充も会長がおかしいということに覚えがあるらしい。
「めぐみ!!」
すると、黒神が嬉しそうに俺に近づいてきた。
ああ、忘れてた。この子同じクラスだったんだ。
「うわ、あいつ大和くんにも手だしてるのぉ」
「ほんとちょっと可愛いからって調子乗んなって話だよねぇ」
「ビッチのくせにムカつく!」
「片岡様もあいつのどこがいいわけぇ」
黒神にはやはり親衛隊ができ、黒神が俺のことを気に入っているからから、アンチ俺からの批判が更に痛くなった。
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