「・・・あ、」


すると、珍しく会長が書類を持って生徒会室に入ってきた。


「会長、久しぶりですねー」

「・・・ああ、」


俺がヘラッと笑ってそう言うと、会長は前なら俺を無視していただろうに、返事を返してくれた。


「花、コーヒー」

「わかりました」


会長にそう言われ、俺は給湯室に行き会長と他の二人の分もお茶を淹れた。
いじりがいのなくなった会長が正直おもしろくなくなったが、まあ話せるのは嬉しかったりする。


「会長、はい。コーヒー」

「ああ、ありがとう。・・・やっぱり花のコーヒーは美味いな」

「っ、・・・あ、あたりまえでしょ。俺が淹れてるんだからー」


コーヒーを淹れて会長に持っていくと、会長はお礼を言って一口飲み、悩殺ものの笑顔でそう言った。


「・・・めぐみ、大丈夫?」


夕陽と静にもお茶を持っていくと、夕陽が俺にこっそりそう聞いてきた。


「くそう・・・不覚にもドキッとした」

「めぐ・・・顔、真っ赤、」



 


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