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そんな感じで俺たちは生徒会の仕事もあることから二泊三日で学校に帰ってきた。


帰るとき、なんだか寂しくなってくまのぬいぐるみを学校に持って帰ると、充や夕陽が馬鹿を見るような目で俺を見ていた。


「めぐみ!」


海から帰ってきて数日が経った頃、黒神が俺を訪ねてきた。

あの日から黒神は変装をやめ、新学期からは親衛隊もできるだろう雰囲気だ。


「なに?」

「デートしようぜ!」

「・・・はぁ?」

「なあ、いいだろ!!」


黒神に即刻断りを入れようとしたが、俺はあることを思い出して口を閉じた。


「・・・いいよ。そのかわり、俺の買い物に付き合ってよ」

「ああ、もちろんだ!!」


俺は黒神にそう言い、すぐに支度をして黒神と一緒に町に向かった。


黒神は見た目綺麗な王子様だし、俺は女装しているから超美少女。端から見たら普通のデートにしか見えないだろう。


 


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