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「夕陽ー」

「あ、めぐみ。遅かったね」


昨日と同じ場所にパラソルを立てて座っていた夕陽の手にはかき氷があった。


「かき氷、いいなー」

「買っておいでよ。あそこに売ってたし」

「うん、そーする」


夕陽にそう言われ、俺はかき氷を求めて海の家に向かった。


「花、」

「・・・会長?なんですかー?」


すると、後ろから声をかけられて振り向くと会長が立っていた。
俺は会長に嫌われていることを自覚していたから会長から話しかけられて少し驚いた。


「かき氷、奢ってやる。どれがいい」

「え、・・・どうしたんですか会長?海水頭のなかに詰まってるんじゃないですか?」

「人の好意くらいありがたく受け取っとけ」


会長は呆れたようにそう言うと、「いちごでいいんだろ?」と俺に聞いてきた。


「あ、ありがとうございますー」


会長は店員からいちごのかき氷を受けとると、それを俺に渡してくれた。

てか、俺いちご味がいいって言ったっけ・・・?



 


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