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しばらくして、みんながいる海に向かっていると、自動販売機の前でよく見知った顔の奴と女の子が二人いた。


「邪魔なんだけど」

「いいじゃんっ!」
「私たちと遊ぼうよぉ!」


どうやら俺の友人は女の子たちに逆ナンされているらしい。

俺は助けてあげようと、その場に近寄って充の腕に自分の腕を絡めた。


「充ぅ、ごめんねぇ?待ったぁ?」

「め、ぐ?」

「あ、なぁに?貴女たちぃ。充に何か用でもあるのぉ?ごめんだけど、私たちラブラブだから邪魔しないでくれるぅ?」


俺はそう言うと驚いている充を無視して、いつものように充の首に腕を回して頬にキスをした。


すると、女の子たちはそそくさと逃げていき、俺の頭には充の拳骨が落ちた。


「ったぁ!?助けてあげたのになにすんのさ」

「お前は馬鹿か!学校じゃねぇんだからむやみやたらにこんなことすんな!」

「なにさー・・・充のばーか」


俺は充にそう言い、遠くに見えた夕陽めがけて充を放って走り出した。



 


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