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『めぇ、誕生日おめでとう』


俺は会うたびにめぇにプレゼントを持ってきていて、部屋は俺がめぇにあげたもので次第に埋まっていった。

そして、その日はめぇの八歳の誕生日だった。
俺はめぇにとても大きなくまのぬいぐるみを渡した。


『くまさん!っ・・・うわぁ!?』


めぇは俺から受け取ったくまのぬいぐるみを大事に抱えたが、くまのぬいぐるみの方が大きく、くまの下敷きになるように後ろに倒れた。


『めぇ!?大丈夫か!?』

『えへへっ、くまさんかわいい!』


めぇは倒れてもくまをしっかりと抱き締めていて、嬉しそうにそう笑っていた。


すると、場面が飛んで、どうやら俺があの学校の寮に入るためにめぇと別れなきゃいけなくなったところらしい。


『みー、くんっ・・・いかないで!』


めぇは俺にしがみついて泣いていた。
俺はそんなめぇにコサージュを渡した。


『おはな・・・?』

『これ、めぇにあげる。これをつけてたら俺が絶対にめぇを見つけるから泣くな』

『・・・うん、!』

『めぇ、これが似合うようになって待ってろよ?』


俺はめぇにそう言い、めぇの頬にキスをしてめぇと別れた。




 


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