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「そろそろ、みんな帰ってくるだろうし出るか」
「そうだな。あ、この部屋のこと内緒にしててよ」
「わかってる」
俺たちはしばらく話し込んだあと、みんなが戻ってくるだろうと部屋からでた。
「めぐみー!!」
「・・・だれ、」
すると、案の定みんなが戻ってきたのだが、そこには一人、知らない子がいた。
「俺だよ!!忘れたのかよ!!」
「・・・え、黒マリモ?」
うそ?全然違うじゃん。
黒マリモは頭の上のマリモが取れていて、金髪のサラサラの髪と綺麗な青い目のイケメンで。まさにどこかの国の王子さまみたいだった。
「どういうことだよこれ、」
「遊んでて海に入ったらカツラが流されちゃったんだよ」
俺と充が驚愕していると、夕陽がわかりやすく教えてくれた。
「俺はしばらく寝る」
こうも変わるもんなのか、と元黒マリモを見ていると、会長は全く興味なさそうにそう言って部屋に戻っていった。
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