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「かーのじょっ、」


すると、今度は数人のチャラそうな奴等が俺に絡んできた。
充たちがあっちに気を取られてるのをいいことに俺に絡みに来たんだろう。


「・・・なに、」

「こんなマリモと遊んでないで俺等と遊ぼうぜぇ?」

「ウザイ、近寄んな」

「おまえ!!めぐみに何するんだよ!!」


俺がそう言って捕まれた腕を振り払おうとすると、黒マリモがそれに気づいて俺からチャラ男たちを引き離した。


「あ?なんだてめぇ。てめぇなんかにその子は似合わねぇよ」

「そうそう、その子だってお前みてぇなマリモより俺たちと遊んだほうが楽しいだろうし」

「・・・うるさい。あんたらウザいって言ったの聞こえなかった?俺は男には興味ねぇんだよくそが」


自分が女として、そういう対象として見られたことにイラッとした俺は、できるだけ声を低くしてそう言った。


「ひっ・・・!?」
「お、おとこ!?」


すると、チャラ男たちは驚いたような顔をして俺を見ていた。


「めぐ、どうした!?」

「こいつらになんかされたの?」

「・・・殺す、」


すると、やっと俺たちの状況に気づいたのか、充たちが女の子を副会長たちに押し付けて俺のところへやって来た。


「て、てめぇら!こいつ男だぞ!!騙されてんじゃねぇの!?」


チャラ男の一人がやって来た充たちを嘲笑うかのようにそう言った。
どうやら、充たちが俺を女と思っていると思っているらしい。


「は?そんなこと知ってるし」

「めぐみは男子校に通う正真正銘男だもんね」

「おまえ、うざい・・・ 」


充たちが馬鹿を見る目でそう言うと、チャラ男たちは俺たちを気持ち悪がるようにして逃げていった。


 


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