「部屋は二階に8部屋あるんで好きなところにどうぞ」


俺がそう言うと、真っ先に黒マリモが階段を上がっていき、それに続くように他の面々も上がっていった。


俺は全員が部屋に入ったことを確認してから、階段の横についていて普段は植木で見えないようになっている扉を開けた。


その中は階段の下の部屋と思えないくらい綺麗で、どういう造りになっているのかはわからないが階段を登り降りする音も響かないのだ。


部屋の中に入ると、必要以上に大きなベッドが置いているだけで、そのベッドの上には俺と同じくらいの大きさのくまのぬいぐるみが置いてある。


「ただいま、みーくん」


俺はそのくまにそう話しかけて、荷物を床に置いてくまをぎゅうっと抱きしめた。


このくまの説明についてはまた機会があったときにでも・・・。


俺はみんなが下りてくる前に荷物をクローゼットに直し、部屋から出た。



 


[ 62/271 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

戻る



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -