「いいですね、行きましょうか」


そう言って黒マリモの意見に賛成しているのは、久しぶりに出てきた副会長。
親睦会のとき、一人だけ班が違ったから出番まったくなかったんだよね。


「僕も行きたいっ! 大和の水着っ!」

「みんなで行ったらきっと楽しいぜ!!なぁ、めぐみも帝も夕陽も静も行くだろ!?」


黒マリモはあろうことか会長だけでなく俺たちにまで話を振ってきた。


「俺は行かな「いいぜ、行くか」


行かない、と言おうとした俺の言葉を遮ったのは会長だった。


「花も松浪弟も藤岡も強制参加だ。会長命令で」

「は?会長知ってます?そういうのって職権濫用って言うんですよ。今まで仕事しなかったくせによく会長命令とか言えますよね」

「わかった。すればいいんだろう。明後日までに終わらす」

「は?」


会長はそう言うと、何を思ったのか机の上に山積みになっている書類をものすごい早さで片付け始めた。


 


[ 57/271 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

戻る



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -