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「てことで、結果発表です」
今は朝と同じように壇上に立って、鬼ごっこの結果発表をしている。
生徒たちは楽しんでくれたらしく、みんなニコニコと笑っていてなによりだ。
「えーと・・・まず最後まで逃げ切った人は一人もいませんでした。で、一番多く捕まえたのは、黒神 大和くんです。そして、俺と夕陽を捕まえたのは藤岡 静と片岡 充です。では、三人は壇上へどうぞ」
俺は充たちが壇上に上がってくるのを見ながら、黒神 大和って誰だろう。とか、考えていた。
「めぐみ!俺、一番だったぞ!!」
「・・・え、」
どうやら、黒マリモが黒神大和らしい。なにこの展開。
俺が呆然としている間も進行は夕陽がしてくれていて、夕陽は黒マリモに誰とディナーに行きたいか聞いていた。
「俺はめぐみと行くぞ!!」
「だめ、・・・めぐ、俺」
黒マリモが意気揚々とそう言ったのを、静はばっさりと断ち切ると、俺を自分の腕の中に抱き締めた。
「なんでだよ!!めぐみは静のじゃないだろ!!」
「大和の、違う」
「めぐみは俺と行くんだ!!な、めぐみ!!」
黒マリモは静じゃ相手にならないと思ったのか俺にそう聞いてきた。
「ごめんね。俺、静と約束しちゃったから。あ、会長誘ってあげれば?ほら、誘ってほしそうな顔してるよ?」
「ほんとか!?帝、俺と行くか!?」
「・・・あ、ああ」
会長がなんだか歯切れの悪いのが気になったが、これで丸く収まり。俺たちはホテルに帰ったのだった。
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