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「てめぇら、イベントの意味ねぇじゃねぇか」
はい。俺たちは絶賛充に怒られ中です。
充を呼び出したところまではよかったんだけど、いろいろいきさつを話すとなぜか怒られた。
「いいじゃん。これで四人でディナー行けるし。ね、静」
「ん、」
静はこの数日分を補給するかのように俺にベッタリ。
充は仲直りしたのか、とかのんきなことを言っているが少しは心配してくれていたらしい。
「あ、そうだ。黒神がおまえのこと探してたぞ」
「・・・誰それ」
「転入生だよ」
「ああ。なんで?」
「お前を捕まえようとしてるんじゃねぇの?」
充にそう言われた瞬間、俺の体中を何か寒いものが走った。
「うわ、静に捕まっておいてよかった」
こうして、なんの楽しみもないイベントは幕を閉じたのであった。
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