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「俺、バレる確率高いの充なんだよな」
「なんで?」
「あいつ、俺のすっぴん知ってるから」
トイレを出た俺たちは普通に遊園地内を歩いていた。
鬼ごっこが主なんだけど、別に乗り物に乗ってもOKだから、結構乗り物に乗って遊んでいる子たちもいる。
「ああ、じゃあ僕は朝陽かな」
「確かに、双子だもんね」
生徒たちは見事に俺たちがわからないらしく、次々の俺たちの横を素通りしていく。
「すごいね、これ」
「結構楽しいだろ、変装って」
「うん、違う自分になったみたいでおもしろい」
いつもぎゃあぎゃあ騒がれる立場にいるから、こうやってのんびり歩けるのは結構新鮮だ。
まあ、違う意味では騒がれてるんだけど。
「ね、あんな子いたっけ?」
「すっごい美少年じゃない!?」
「隣の子も可愛い!」
「今までなんで気づかなかったんだろうね」
そりゃ、見たことのない生徒が二人もいれば違う意味で注目を浴びるわけで・・・まあ、バレてないみたいだし。
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