20





「めぐ!!」
「めぐみ!」
「めぐみ様!!」


ホテルのロビーのソファーに座っていた俺を見つけて、充と夕陽、瑞希ちゃんがやって来てくれた。


「めぐみ様っ、」

「瑞希ちゃんごめんね。親衛隊が悪く言われて黙ってられなかった」


俺がヘラッと眉を下げてそう言うと、瑞希ちゃんは一瞬悲しそうな顔をしてから笑ってくれた。


「僕は嬉しかったですよ。めぐみ様があんなにも僕たちのことを思ってくれていて」

「うっ、・・・なんか恥ずかしいな」

「さっきのめぐみ様、かっこよかったですよ」


瑞希ちゃんは照れている俺にニッコリ微笑んでそう言うと、「さらに親衛隊の人数増えちゃうかもですね」と言って戻っていった。


後に残ったのは怖い顔の充と何を考えているのかわからない夕陽。


「あの、充、くん?」

「また馬鹿やったのか、おまえは」

「いや、あれは黒マリモが悪いんだし」

「開き直んな馬鹿」


充はそう言うと、俺の頭におもいっきりげんこつをくらわした?


「ちょっ、俺の可愛い頭にたんこぶできたらどうすんの!!」

「知るか」

「充の馬鹿野郎!!」

「黙れオカマ!!」

「あ、それ言っちゃいけない一言!!俺
オカマじゃないから!!」


結局、いつものような言い合いになり、夕陽は呆れた様子で俺たちのことを見ていた。



 


[ 48/271 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

戻る



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -