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部屋に戻った俺は着替えることもせず、昨日会長と黒マリモから勝ち取った一番奥の窓際のベッドに寝転んでいた。
このあと、この格好のままじゃないと昼食が取れないのだ。まあ、考えたのは俺なんだけど。
「・・・つか、ねむ、」
最近、この親睦会のためにほとんど寝ずに仕事をしていたので、久しぶりにゆっくりした時間が取れた俺はそのまま眠りに落ちていった。
***
side.東宮 帝
「ちっ・・・相楽の野郎」
ロビーで騒いでいると相楽に叱られ、俺は大和を連れて部屋に戻ってきていた。
ふと、花たちがいた方向を見ると花はいなかったので先に部屋に戻ったのだろう。
俺はさっき、花がよく一緒にいるやつに「可愛い」と言われて喜んでいた顔が頭から離れなかった。
「帝!このあと、昼飯だよな!!楽しみだな!!」
「あ、・・・ああ。そうだな」
今、一瞬、大和のことを「うざい」と思ってしまった俺がいたことに自分自身ビックリした。
「あ、めぐみ!・・・寝てんのか!?」
部屋に戻ると、花がチャイナ服を着たままベッドに横たわって眠っていた。
俺たちに背中を向けているため、開いている背中は丸見えで、とてもエロい。
「めぐみ!起きろよ!」
俺が花に見とれていると、大和は花の体を揺すって花を起こした。
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