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「なんだろなー、」


正直、少しうきうきしながら俺は紙袋の中から衣装を取り出した。


「・・・げ、」

「チャイナ服、だな」

「これすっげぇ短くねぇか!?つか、背中丸見えだぞ!!」


なんでこれがここに・・・。
このチャイナ服は俺がお遊びで頼んだのはいいものの、こういうのって自分に当たったりするんだよなぁ、と思い処分しようと思っていたやつだった。


「おら、花早く着てこい」

「・・・これ、まじで着んの」

「着ねぇとスタンプもらえねぇだろうが」


会長にそう言われ、俺はしぶしぶその場で着替え始めた。
その瞬間、充は慣れているからなんともなさそうだが、黒マリモと山田、一匹狼くんが驚いたような顔をしていた。


くそう、こんなことになるとは・・・
どうせならとことんコスプレ楽しむしかないか


俺はそんな三人を特に気にすることなく、チャイナ服に袖を遠し、それに合わせて適当に髪をアレンジしてみた。


「充、見て見てー。俺チャイナも結構似合うくねぇ?」

「めぐは脚綺麗だからな」

「やっぱりぃ?背中開いてんのは気になるけど、可愛いからまあいっか」

「それでこそめぐだよなぁ、」


完璧にチャイナ服を着こなした俺は、いつものように充に感想を言ってもらおうと充の前でくるくる回って見せていた。

「可愛い」と褒めてもらったことが嬉しくて、俺が微笑んでいるのを見て会長が驚いたよな顔をしていたのには気づかなかった。



 


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