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「あ、わかった。答えはCだ」
俺はそう言い、そこにいた先生にそう言った。
「理由は?」
すると、充が眉をしかめてそう聞いてきた。
俺が問題を解いたのに気づいた会長たちも集まってきて、俺は答えの説明をした。
「Cの予想的中率は20%で3人の中で一番低いけど、Cの予想の逆をとれば80%の確率で明日の天気がわかることができるってこと」
「ああ、なるほど」
俺が説明を終えると、先生は正解だと言って俺たちに紙袋を渡してきた。
「何だよこれ」
充がそれを手に取り中を出すと、中からは清純系のメイド服が出てきた。
もちろん、これを用意したのは俺だ。
「これを誰かが着ないとスタンプもらえないんだよ」
「これは転入生くんが着たらいいと思います!!!」
俺がニヤニヤと笑顔でそう言うと、山田は不気味な笑い声とテンションでそう言った。
会長と一匹狼くんもそう言って黒マリモに着ることを薦めたので、黒マリモは意気揚々とメイド服に着替えていた。
「おい」
「んー?」
それをおもしろくなく見守っていると、隣から怒っているような充の声が聞こえた。
「こっから先、あんなんばっかりかよ」
「あ、女装ばっかりじゃないから安心しなよ。夕陽に怒られてちゃんとコスプレもいれておいたから」
「・・・先が思いやられる」
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