8
「えーと、みんなおはよう」
ぐだぐだと充しゃべっていて、いつ始まるのかと思ったいたら、夕陽にいきなり引っ張られて俺は一番前に立たされた。
よくよく考えれば、この親睦会。ほとんどイベントを考えたのは俺と夕陽なわけであり。ルール説明なども俺たちがやらなくてはいけないのだ。
俺はめんどくささを隠すことをせず壇上に立ち、生徒たちに挨拶をした。
「めぐみ様ぁっ!」
「ジャージ姿もお可愛らしいですっ!」
「めぐみちゃん抱きてェ!!」
「ん、ありがとね」
可愛い俺の親衛隊たちはそうやって手を振ったりして俺に声をかけてくれる。可愛いったらありゃしないよね。
もちろん、抱きたいとか言ってる馬鹿は無視。
「じゃ、今日はスタンプラリーをしたいと思います。ルールは簡単でこの森?山?まあ、なんかわかんないけどここの中にあるいくつかのポイントの内の6つのポイントでお題にクリアしてそこにいる先生からスタンプをもらってください。6つもらってこのホテルに戻ってきたらゴールです」
俺は簡潔にスラスラと説明し、みんなにスタートラインにつくように指示して、壇上から降りて充たちのところに戻った。
[ 36/271 ]
[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
戻る