「では、今日はこれから自由行動ですので、ホテルの部屋に荷物を置いたら好きにしてください。ホテルの部屋割りは班の中で三人ずつです」


副会長は俺を睨みながらそう説明すると、黒いオーラを隠すことなく壇上から下りた。


「ね、部屋割りどうすんの?」

「そんなもん、俺と大和が同じで後は好きにしろ」


俺が聞くと、会長は黒マリモの肩を抱いてそう言った。


「あ?大和は俺とに決まってんだろ」

「は?黙ってろやてめぇ」


そんな会長に一匹狼くんがケチをつけ、なぜか黒マリモ争奪戦が始まった。

てか、その三人が一緒でいいんじゃないの?俺は充と山田と一緒でいいし、


「俺はめぐみと一緒がいい!!!」


そんなことを思っていると、黒マリモは問題発言をした。


「は?なに言ってんの。そっち三人が一緒の部屋でいいじゃん」

「俺がめぐみと一緒がいいって言ってるだろ!!!」

「・・・じゃあ、じゃんけんで決めようぜ?グーとパーだけな?」


充のその言葉で俺たちはしぶしぶだがじゃんけんで部屋割りを決めることにした。


「じゃーんけーん、ぽんっ!!」


 


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