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「さいっあく・・・」
あれからみんなに事前に配られていたくじで班分けをしたのだが・・・
「めぐみ!!楽しみだな!!」
「ちっ・・・こいつとかよ」
「大和、こんな奴相手にしてんなよ」
俺の班は黒マリモと一匹狼くん、会長という不思議な三人と俺と充と、同じクラスの山田くんだった。
「めぐ、おまえくじ運悪いな」
「うっさい。そういう充だってそうだろ」
黒マリモは嬉しそうに俺に話しかけてくるし、一匹狼くんと会長は煩わしそうに俺を睨んでくる。
「・・・山田だっけ?よろしく」
俺はそんな三人の視線を避けるようにして、端の方でプルプルと震えている山田に話しかけた。
「王道くんと同じ班とか最高っ!!!会長様と一匹狼くんも同じ班だし!!!」
「・・・おい、山田。聞いてんの」
「うっわあああ!!!?ははははは花様っ!!?」
よし、こいつの第一印象はとりあえず変人決定だな。
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