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「めぐみ」
あの後、雅臣さんからいろいろと話を聞かされ、とりあえず俺は冬休みの間みーくんの家で過ごすことになるらしい。
そして、今はみーくんの部屋でまったりタイム。
みーくんはベットヘッドに凭れるようにしてベットに座っていて、俺はそんなみーくんの足の間にみーくんに凭れかかるように座っている。
簡単にいうならみーくんに後ろから抱き締められてる感じね。
「んー?」
「お前、このまま東宮になれば?」
「ふふっ、なにそれー。プロポーズ?」
「そうだ」
みーくんの言葉を冗談だと思いクスクスと笑って返事すると、みーくんから返ってきたのは意外にも真面目な反応だった。
「っ、・・・」
そんなみーくんに俺が照れてしまったのは仕方のないことだと思う。
「みーくんっ、・・・」
「帝」
「うっ、・・・みかど、」
「ははっ、マジで可愛いなお前」
名前呼びなど慣れておらず、もごもごとみーくんの名前を呼ぶと、みーくんはそんな俺の反応がおもしろかったらしく笑っていた。
・・・くそう、むかつく。
もちろん、やられっぱなしというのは俺の性に合わず、俺は膝立ちするとみーくんの方を向き直った。
「めぐみ?」
「愛してるよ、帝」
「っ、なっ、・・・!」
名前呼びをして自分からキスした俺に驚いたのかみーくんの顔は案の定真っ赤だった。
俺はそんなみーくん見て大満足。だったんだけど・・・
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