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「花さん・・・。俺はめぐみさんとお付き合いさせていただいてます」
みーくんはそんな親父に体ごと向くと真剣な表情でそう言った。
まあ、だからと言ってうちの糞親父が許してくれるわけないんだけどね、
「何を馬鹿なことを言ってるんだ!だいたい、男同士だろ!」
「・・・ええ、そうですよ」
親父の言葉を聞いた瞬間、みーくんはニヤリと笑った。
「貴方は知らないと思いますが、今俺たちが通っている高校はほとんどがホモかバイです・・・そして、ここにいるほとんどの人たちが俺たちと同じ高校で育った方々です」
みーくんの言葉を聞いた親父は絶望的というような顔をしていた。
そういえば、みーくんが俺と付き合ってるって言ったときざわめきはあったけど批難とか偏見の言葉はなかったな。
そんなことを思っていると、俺とみーくん、親父がいる壇上に二人の人物が上がってきた。
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