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名前を呼ばれてその方向を見ると、俺の愛しい恋人のみーくんの姿が。
「みー、くん・・・」
「大丈夫だから、俺に任せろ」
みーくんは堂々と舞台に上がってくると、俺の頭をポンポンと撫でて司会の人からマイクを借りていた。
「みなさんこんにちは。東宮 帝と申します」
みーくんの名前を聞いた瞬間、会場内がざわめいたのがわかった。
だが、みーくんはお構いなしに話を続けはじめた。
「私はここにいる花めぐみとお付き合いしております」
「なっ!?・・・どういうことだ、めぐみ!」
みーくんがそう言うと、周りはすこしざわついた程度だったが、親父が反応して俺に詰め寄ってきた。
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