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「なあ、おまえ名前なんていうんだよ!?」


そんなことを考えていると、黒マリモは先輩にまだ言い寄っていて、先輩はイライラが爆発寸前といった感じだった。


げ、あの黒マリモ余計なことしやがって・・・だれがあの先輩の機嫌おさめると思ってんだよ


俺は頭の中で黒マリモにグチグチと文句を言いながら、ゆっくり先輩に近づいて後ろからヒョコッと顔を出した。


「あ!!花!!いたのか!!」

「うん、ずーっといたよ。それより黒神くん、この人先輩なんだよ。しかも、今の会長の前の会長で今は大学生なわけ」

「それがなんだよ!!ってか、花、大和って呼べよ!!」

「だーかーらー、先輩に敬語使うのって常識じゃない?ましてや初対面なんだよ?」

「そんなの友達になるんだから関係ないだろ!!」


先輩と黒マリモの間に入って、黒マリモにわかりやすくやんわりと説明したが、黒マリモにはわからないらしく、俺は後ろにいる先輩に泣きついた。


「わーん、先輩、俺もうダメ。この子日本語通じない」

「めぐ、こんな奴相手する必要ねぇよ。俺と部屋帰ろうぜ」

「ん、そうする」


先輩は腰の辺りに抱きついた俺を軽々と抱き上げ、妖艶な笑みでそう言うと、黒マリモに背を向けて歩き出した。



 


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