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「めぐみ!」


俺が開放されたのは日が暮れ始めた頃だった。
あまりに帰りが遅い俺と蘭さんを心配して迎に来てくれたみーくんが俺を救い出してくれたのだ。


「みーくん」

「母さんも紫さんたちもめぐみで遊ぶのやめろよ」


みーくんは俺を腕の中に隠すようにすると、未だにカメラを構えている月村さんたちにそう言った。


「えー、めぐちゃんのウェディングドレス姿帝も喜ぶと思ったのに」

「それとこれとは話が別だろ」

「とか言って、可愛いとか思ってんだろ」


蘭さんの言葉をきっぱり断ったみーくんに対して月村さんはニヤニヤしながらそう言った。


「思って悪いかよ」


え、まさかの開き直りなの?


「めぐみ、さっさと着替えて来い。帰るぞ」

「あ、うん・・・」


まるで会長のときのような振る舞いのみーくんに少し圧倒されながらも返事をして、俺は更衣室に向かった。





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