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あの後、俺は他にもたくさんのドレスを着させられて写真を撮られた。

ドレス着れるのは嬉しいんだけど、いいかげん疲れたんだけど・・・


「・・・なんで写真撮ってんの」

「カタログ用だ」

「カタログ?」


うんざりとしている俺の問いかけに答えたのは月村さんだった。
つか、この人最初の印象と全く違うんだけど・・・無愛想ってか口悪い


「庵に頼んでたんだよ。弟くんをモデルに貸してくれってね」


どうやら、俺をここに連れてきたのは最初からこのつもりだったらしい。きっと庵兄の言っていたことも本当なんだろうけどね、


「・・・棗せんぱーい。それ撮ってどうすんの?」

「もちろん、瑞希に自慢するためですよ」


携帯をこちらに向けて写真を撮ってるらしい棗先輩にそう聞くと、とてもすてきな笑顔でそう言った。


 


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