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その後、俺はされるがままドレスを着せられて庵兄にメイクをされて。
・・・そして今に至る。


「めぐちゃん可愛いわぁ!」

「うん、可愛いよめぐ」

「なるほどな、お前が自慢する気持ちもわかるわ」

「大丈夫だよ。紫くんも負けてないから」

「誰もそんなこと聞いてないだろ!」


俺はたくさんの大人に囲まれて写真を撮られている。庵兄や蘭さんはまだわかるんだけど、なぜか月村さんや成宮さんにまで撮られてるんだよね・・・


「庵兄、これなに・・・」

「ん?ああ、めくがちょっとでも元気になってくれればと思ってね」


俺が戸惑っていることに気づいた庵兄は微笑んで俺の頭を撫でてそう言った。


「大丈夫。元気だよ俺」

「はいはい、そういうことにしといてあげるよ」


俺がそう言うと庵兄は今度は困ったような顔をしてポンポンと俺の頭を叩いた。


 


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