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「親父、お袋。めぐみ連れてきた」


みーくんに抱えられて連れて来られたのはリビングらしき場所だった。
中に入ってみーくんに下ろされると部屋の中がよく見えて目の前のソファーにはかっこいいおじさんと可愛らしい女の人が座っていた。

ちなみにみーくんは俺が逃げないようになのか腕をがっしりと掴んでいる。


「やあ、久しぶりだねめぐみくん」

「・・・え、」

「私たちね、ずっとめぐちゃんに会いたかったのよ」


かっこいいおじさんは俺の方を見るとみーくんそっくりのかっこいい笑顔でそう言った。


「どういうこと、ですか・・・俺、のこと」

「俺たちが幼い時に会ってたとき親父たちもいたんだよ。お前は全く覚えてなかったみたいだけどな」

「うそ、・・・」


みーくんとあの別荘で会っていたとき、俺の記憶にあるのはみーくんと遊んだことだけだった。


「本当だよ。改めて自己紹介をするね。僕はそこにいる帝の父親の東宮 雅臣だよ」

「私は帝の母親の東宮 蘭よ・・・それにしてもめぐちゃんが帝のお嫁さんになってくれるなんて嬉しいわ」


みーくんのお父さんとお母さんは軽く自己紹介をすると、お母さんはその後に続いてとんでもないことを軽々と言ってのけた。



 


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