19





「めぐも先輩もいい加減にして。あんたらただでさえ目立つんだから」


すると、充に引き離され、俺はしぶしぶ先輩から離れて椅子に座った。先輩は俺の隣に座っている。


「生徒会室に行ったら、東宮たちと変なオタクしかいねぇから焦ったぜ」

「先輩、黒マリモに会ったの?」

「ああ。何か言ってたけど、俺めぐしか眼中にねぇからな」


先輩は爽やかなかっこいい笑顔でそう言うと、俺の頭を撫でた。


「・・・めぐみが佐伯会長と仲いいのは知ってたけど、これほどとは」

「ん?松浪弟か」

「佐伯会長とめぐみは付き合ってるんですか?」


夕陽は信じられないような顔で俺と先輩を見ていて、何を思ったのかそんなことを聞いてきた。


「そう見える?」

「うん」

「まあ、付き合ってはないけどね」



夕陽は俺がそう言うと、聞いてきたくせに興味なさそうにご飯を食べていた。



 


[ 23/271 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

戻る



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -